こんにちは(❁´◡`❁)
デザインハウス都城・霧島(株式会社ひろ工房)です😊
今回は最近注目されている、HEAT20についてお伝えしたいと思います。
HEAT20とは、
2009年に住宅業界の関係者や研究者などによって発足した団体「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」のことをいいます。
英語名で「Investigation committee of Hyper Enhanced insulation and Advanced Technique for 2020 houses」といい、
頭文字を取ってHEAT20と呼ばれています。
ここの団体は、
地球や次世代の事を考えたときに、
現状の基準で住まい・家づくりが実施され続ける場合、
地球温暖化を加速させると考え、
室内温熱環境をどうあるべきか、
どうしたらCO2の排出が減らせられるのか、
どんな家なら、エコで省エネで、住んでいる人の健康が守られるのか、
こうした技術や考え方が世の中に定着するのか、
など、研究や技術開発に取り組んでおります。
これまでも国がつくった基準はありますが、
HEAT20は、CO2を減らしたり、健康で快適な家としては、国の決めた基準では、不十分だと、
真冬でも室内温度が寒くならないように基準を設定していて
G1: 室内温度が10℃を下回らない
G2: 室内温度が13℃を下回らない
G3: 室内温度が15℃を下回らない
国の基準よりも高い
G1~G3という断熱基準グレード分けしていて、 G3が一番グレードが高いです。
「住宅内での体感室温」に重きを置いており
冬期間、部屋の中で体感温度を10度~15度以上に保つために必要な断熱性能を基準としています。
HEAT20が定める体感温度とは、以下のようになっています。
体感温度=((壁、床、天井の平均温度)+室温)÷2 です。
ただし、実際の体感温度には個人差があり、風や湿度、太陽光、壁などとの距離なども影響します。
改めて、日本全国の断熱性能を数値化したものを示します。
地域区分別のUA基準値 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
都市例 | 旭川 | 札幌 | 盛岡 | 仙台 | 新潟 | 東京 | 宮崎 |
H28省エネ基準(参考Q値) | 0.46(1.6) | 0.46(1.6) | 0.56(1.9) | 0.75(2.4) | 0.87(2.7) | 0.87(2.7) | 0.87(2.7) |
ZEH 基準 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
HEAT20 G1 | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 |
HEAT20 G2 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
HEAT20 G3 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
数値が低いほうが、断熱性能が高く、HEAT20が定める住まいが実現できるということになります。
住宅の断熱性能を上げれば、CO2の排出量も減ります。
住宅の断熱性能が優れていると、夏は外部の熱気が室内に入らず、冬は室内で暖めた熱が外に逃げません。
ということは、 エアコンの使用を抑えても快適に過ごすことができる わけです。
住宅のCO2排出要因にエアコン等の使用が挙げられていますから、
使用量を抑えれば、自然と住宅からのCO2排出量も減っていくことになります。
断熱性能を上げれば、光熱費も節約できます。
・光熱費が節約できる
・部屋によって温度の差が生じにくい(ヒートショックの予防)
・露結の発生を抑える
省エネ住宅は、地球温暖化問題の解決に寄与します。
HEAT20は特に断熱性能に対する基準が厳しく、HEAT20の住宅は
家族が快適で健康的に暮らせる家づくり、
光熱費を抑えられる家づくり、
地球と次世代の未来のために、
住まいを通して地球環境保全を目指せます。