地鎮祭(じちんさい)とは、土木工事や建築工事を行う際、
工事が無事に終わるように神主を招いて安全祈願する儀式のことです。
その土地を守る氏神様に土地を利用させてもらう許可を得て、
工事の安全を祈願するという意味があります。
しかし、地鎮祭は必ずしも行う必要はありません。
地鎮祭を行うか行わないかは施主の判断で決めます。
地鎮祭にかかる費用はいくら?
地鎮祭では、主に神主へのお礼とお供え物に費用がかかります。
神主へのお礼として渡す初穂料の相場はおよそ2~5万円です。
その他、近隣の方への挨拶回りで渡す粗品は一つ2~3,000円程のものを用意します。
開催する日程を決める
一般的には、縁起の良い大安・先勝・友引の牛の刻(11時~13時)に行うことが望ましいとされています。
家族や神主、建築会社など関係者全員のスケジュールを合わせるのは難しい場合があるので、
都合がつかない場合は無理せず調整しましょう。
お供え物やお礼を用意する
当日は、施主は当日、神主さんへのお礼である「初穂料(玉串料・神饌料)」、
米や奉献酒、塩、鯛やするめ、昆布といった海の幸、野の幸(野菜)、山の幸(果物)などの準備が必要です。
地鎮祭当日の流れ
当日の地鎮祭の流れ・儀式の内容についてご紹介します。
①手水(てみず・ちょうみず)
手で両手を洗い心身を浄める
➁修祓(しゅばつ)
祭壇や参列者を祓い清める
③降神(こうしん)
祭壇に神様を迎える
④献饌(けんせん)
神様にお供え物を食していただく
⑤祝詞奏上(のりとそうじょう)
神様への報告、工事の安全を祈願し祝辞を読む
⑥四方祓い(しほうはらい)
米・塩をまいて土地をお祓いする
⑦地鎮(じちん)
鍬入れや鎮め物を埋める
⑧玉串拝礼(たまぐしはいれい)
神前に玉串を捧げる
⑨撤饌(てっせん)
お供え物を下げる
⑩昇神(しょうじん)
神様をお送りする
⑪直会(なおらい)
神酒で乾杯する
神様をお送りしてから、神酒で乾杯しお供え物を食する「直会(なおらい)」を行います。
現在は感染症対策のため、直会は省略する場合もあるようです。
儀式は約30分で終了するので、準備や片付けを含めて1時間半~2時間程度を予定していると良いでしょう。